少しずつ終わりが近づいているのかもしれない。
そう思ったら、寂しさが胸の奥にじんわり広がりました。
生後6か月に入った頃から、お兄ちゃんが直母を嫌がるようになりました。
これまでのお兄ちゃんは、どちらかというとおっぱいが好きな方。
いつものように縦抱きにして、私の膝をまたぐように座らせてみても、ぴょんぴょん跳ねてなかなか咥えてくれず落ち着きません。
横抱きに変えてみても、少し吸ったと思ったら、すぐに口を離して後ろへそり返り、グイーッ。
また一口吸っては、グイーッ。
最初は、
「どうしたのかな?」
「もうお腹いっぱいなのかな?」
と思っていました。
でも、おっぱいを嫌がったあとにミルクをあげると、ごくごく勢いよく飲み始めました。

お腹が空いていなかったわけじゃない。
おっぱいは嫌だけど、ミルクは飲みたい。
それが分かった時は、思っていた以上にショックでした。
弟くんが飲んでくれるなら、まだ大丈夫
お兄ちゃんが飲まなくなってからは、母乳は弟くんを中心に飲ませるようになりました。
お兄ちゃんには、搾乳した母乳を哺乳瓶で。
「お兄ちゃんが嫌がっても、弟くんが飲んでくれるなら、まだ続けられる」
そう思っていました。
ところが、そのうち弟くんまで飲みが悪くなりました。
おっぱいを口に近づけても、顔をプイッとそむけ、くわえることなく体を反らしてしまいます。

お兄ちゃんだけなら、もう1人いるから大丈夫かと思えましたが、弟くんまで嫌がった瞬間、
「本当に終わりが近づいているのかもしれない」
と、一気に寂しさに襲われました。
頑張らなくてもいいのは分かっている
双子で母乳育児を続けていると、
「双子なのに母乳を続けていてすごいね」
「よく頑張っているね」
と、褒めてもらうことがありました。
その言葉に励まされて、ここまで続けてこられた部分もあります。
でも、赤ちゃんたちが求めていないのなら、無理に頑張る必要はない。
それも分かっています。
ここから先は、赤ちゃんたちではなく、私の気持ちの問題です。
母乳を続けたかった理由
我が家は混合育児。
赤ちゃんが直接飲まなければ搾乳をして、そのうえでミルクも準備します。

完全ミルクなら、ミルクだけを用意すればいい。
その方が楽なのは、ずっと分かっていました。
それでも母乳を続けたかったのは、せっかく出るようになったからだけではありません。
母乳をあげられることは、私にとってママだけの特別な時間でした。
小さなお口を大きく開けて、鳥のくちばしのような形で首を左右にふりふりしながら、おっぱいを探す姿。
一生懸命ごくごく飲む姿。
そして、飲みながら安心したように目を閉じ、そのままコテンと眠ってしまう姿。
その全部が、可愛くてたまりません。
授乳している間だけは、家事のことも、次のミルクのことも考えず、赤ちゃんの顔をじっと見ていられる。
私にとって、あの穏やかな時間が大切だったのだと思います。
夜だけは、まだ変わらない
昼間は嫌がることが増えましたが、夜だけは今までと変わりません。
眠そうな顔でおっぱいをくわえて、静かに飲み、そのまま眠ってくれます。
その姿を見ると、
「まだ終わっていないんだ」
と、少しだけホッとします。
今のところは、夜の授乳を続けながら、昼間は搾乳して、母乳が出なくならないようにケアしていくつもりです。
でも、赤ちゃんたちが完全に嫌がるようになったら、それが卒乳のタイミング。
無理に引き留めることはせず、潔く卒乳しようと思っています。
……そう思ってはいるけれど、ちゃんと手放せるように、今から少しずつ心の準備が必要です。
今日の宝物🌼
授乳が終わるということは、赤ちゃんたちが一つ成長するということ。
喜ばしいことのはずなのに、私はまだ少し寂しいです。
母乳を続けたのは、頑張っていると褒められたかったからではありません。
赤ちゃんを腕の中に抱き、その顔をゆっくり見つめられる時間が好きだったから。

いつか本当に卒乳する日が来たら、きっと寂しくて泣いてしまうと思います。
それでも、その時にはちゃんと伝えたい。
たくさん飲んでくれてありがとう。
ママに、こんなに穏やかで幸せな時間をくれてありがとう。

それまでは、夜の授乳で見られる小さなくちばしのお口を、目に焼きつけておこうと思います。
